呼吸療法認定士の勉強法 自作予想問題 解剖②
- 1.肺に分布する神経はどれか
- 2.吸気筋ではないものはどれか
- 3.努力吸気時に使われる筋肉はどれか
- 4.迷走神経が刺激されると起こる作用はどれか
- 5.脊髄への障害が起こっても横隔膜による呼吸運動が残る部位を選択せよ
- 答え・解説
1.肺に分布する神経はどれか
A.迷走神経
B.横隔神経
C.肋間神経
D.反回神経
E.交感神経
①A.B ②B.C ③C.D ④D.E ⑤A.E ⑥すべて
2.吸気筋ではないものはどれか
A.横隔膜
B.内肋間筋
C.腹直筋
D.外肋間筋
E.大胸筋
①A.B ②B.C ③C.D ④D.E ⑤A.E ⑥すべて
3.努力吸気時に使われる筋肉はどれか
A.僧帽筋
B.大胸筋
C.内肋間筋
D.内腹斜筋
E.外腹斜筋
①A.B ②B.C ③C.D ④D.E ⑤A.E ⑥すべて
4.迷走神経が刺激されると起こる作用はどれか
A.気管支収縮
B.腺分泌抑制
C.気管支弛緩
D.腺分泌亢進
E.咳嗽反射に関わる
①A.B.C ②A.B.E ③B.C.D ④A.D.E ⑤C.D.E ⑥どれでもない
5.脊髄への障害が起こっても横隔膜による呼吸運動が残る部位を選択せよ
A.横隔神経
B.2~4頚髄
C.3~5頚髄
D.4~5頚髄
E.6~7頚髄
①A ②B ③C ④D ⑤E ⑥どれでもない
答え・解説
1.肺に分布する神経はどれか
答え:⑤
解説:迷走神経や交感神経は平滑筋や血管壁の平滑筋に分布する。また、気管支腺の分泌細胞や気管支上皮の胚細胞などにも分布している。
2.吸気筋ではないものはどれか
答え:②
解説:内肋間筋と腹直筋は呼気筋。
安静時に使われる呼吸筋は横隔膜と外肋間筋。
深呼吸時に使われる補助筋として斜角筋・胸鎖乳突筋・肋骨挙筋・脊柱起立筋群。
努力呼吸時に使われる補助筋として肩甲挙筋・僧帽筋・菱形筋(りょうけいきん)・小胸筋・大胸筋・前鋸筋(ぜんきょきん)。
3.努力吸気時に使われる筋肉はどれか
答え①
解説:内肋間筋・内腹斜筋・外腹斜筋は努力呼気時に使われる筋肉。
努力呼気時に使われる筋肉(補助筋)はその他に腰方形筋(ようほうけいきん)・下後鋸筋(かこうきょきん)・腹直筋・腹横筋。
安静時呼吸の呼気に関する筋はなく、呼気は横隔膜と外肋間筋の弛緩によって肺と胸郭の自然収縮によって行われる。
4.迷走神経が刺激されると起こる作用はどれか
答え④
解説:迷走神経が刺激されると気管支の平滑筋が収縮し、気管支狭窄を起こす。また気管支腺からの気道分泌液が産生される。気管支腺は漿液・粘液混合腺です。
交感神経が刺激されると気管支の平滑筋は弛緩し、気管支が拡張します。また腺分泌は抑制されます。気管支平滑筋に分布する交感神経受容体(β2受容体)が刺激されると気管支平滑筋は弛緩し、気管支が拡張する。β2刺激薬が気管支ぜんそくの治療にもちいられる。
5.脊髄への障害が起こっても横隔膜による呼吸運動が残る部位を選択せよ
答え⑤
解説:横隔神経は3~5頚髄から出ているため、第6頚髄より下位で脊髄への障害が起こっても横隔膜による呼吸運動は可能。
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